フジドリームエアラインズ（FDA）の手荷物と預け荷物をわかりやすく解説

飛行機に乗る際は、荷物について次の2つの扱いがあります。

• 機内持ち込み手荷物
• 受託手荷物（預け荷物）

「機内持ち込み手荷物」と「受託手荷物（預け荷物）」にはそれぞれルールがあります。

そこで本記事では、フジドリームエアラインズを例にとり「手荷物」についてわかりやすくまとめました。さらに、ペットを預けられるかどうかも解説しています。

フジドリームエアラインズをご利用予定の方は、ぜひチェックしてください。

フジドリームエアラインズの機内持ち込みと受託手荷物の制限について

飛行機を利用するにあたり、機内に持ち込む手荷物と受託手荷物には、制限が設けられており、危険物や凶器として分類されるものを持ち込んだり預けたりできないと定められています。

ここでは、特に注意が必要な発火物や大型荷物などについて解説します。
本記事で紹介していない荷物の詳細については、以下の資料または空港スタッフにて確認ください。

参照：機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例（PDF）｜国土交通省

ライターやガスマッチの制限

一般的なガスライターやマッチは、「1人1個まで機内持ち込みのみ可能」です。受託手荷物としては預けられません。

また、「ジッポ（Zippo）」に代表されるオイルライターについても、吸収剤入りであるため上記と同じ扱いです。ただし吸収剤がないオイルライターについては機内に持ち込むことも、受託手荷物としても預けることもできません。

ヘアアイロンなどヘアスタイリング機器の制限

ヘアアイロンは電池式で電池が取り外せないものを除き、機内持ち込みも受託手荷物として預けることも可能です。電池が取り外せないものは機内持ち込みもできず、受託手荷物としても預けられません。
ただし、アイロンから取り外したリチウムイオン電池は、受託手荷物として預けられないため、機内に持ち込まなければなりません。

花火やクラッカーなど火薬類の制限

「火薬類」に分類される花火やクラッカーなどは、機内持ち込みもできず、受託手荷物としても預けられません。

カセットコンロやガスバーナーなどのガス類

カセットコンロやガスバーナーは、本体にガスが残っていなければ、機内持ち込みも受託手荷物として預けることも可能です。

化粧水やマニュキュアなど化粧品類の制限

「引火性液体・高圧ガス」に分類される化粧水やマニュキュアなどは、次のような数量の制限があります。

• 1容器あたり0.5lまたは0.5kg以下
• 1人あたり2lまたは2kg以下

基本的には機内持ち込みも、受託手荷物として預けることも可能です。しかし数量制限があるため、事前に小型のプラスチック容器に入れておくと安心です。
化粧水やマニュキュアと同様に扱われるものには、次のようなものがあります。

• シェービングフォーム
• 育毛剤
• 白髪染め
• 日焼け止め
• 香水
• マウスケア
• アロマオイル
• 制汗スプレー
• 家庭用洗剤
• メガネなどの洗浄液

電子タバコの制限

「アイコス」や「プルームテック」といった電子タバコは、機内持ち込みのみ可能です。受託手荷物として預けることはできません。
しかし、持ち込めるといっても機内での喫煙は違法です。

特にトイレ内で喫煙してしまうと「安全阻害行為等」に該当し、機長から「禁止命令」が出されます。
違反した場合は、50万円以下の罰金が課せられます。

「罰金だから」ではなく、電子タバコとはいえ安全のために機内での喫煙は厳禁です。

スマホやモバイルバッテリーなどリチウム電池使用機器の制限

もはや現代においてスマホやノートPCなどの電子機器は欠かせないものとなっています。

それに伴い、モバイルバッテリーを持ち歩く人は大勢いますが、一般的なスマホやノートPC、モバイルバッテリーであれば問題なく機内持ち込み可能です。

逆に、受託手荷物として預けることはできません。

ただし、機内に持ち込めるモバイルバッテリーの容量には制限があり、全てのモバイルバッテリーが機内に持ち込めるわけではありません。

具体的には「リチウム金属電池」なら「リチウム含有量」、「リチウムイオン電池」なら「ワット時定格量」に応じて制限されます。詳しい扱いについては以下のページからご確認ください。

参照：リチウム金属電池またはリチウムイオン電池(バッテリー)が内蔵/装着された一般電子機器｜FDA

お酒などのアルコールの制限

一般的なアルコール度数のお酒と量であれば制限はされません。詳細は次のとおりです。

楽器などの大型手荷物

楽器などの大型手荷物を持ち込むことは可能ですが、別途「特別旅客料金」が加算されます。
特別旅客料金は、1人で2席以上を使用する場合に適用される料金です。
フジドリームエアラインズでは2020年10月1日以降、特別旅客料金を5,000円としています。

フジドリームエアラインズの機内持ち込み手荷物や受託手荷物の重量・サイズ制限について

ここまでは荷物の種類（物品）による制限を紹介してきましたが、ここからは重量やサイズの制限について紹介します。

フジドリームエアラインズの重量やサイズの制限は以下のとおりです。

受託手荷物の場合、1人20kgまで無料ですが、20kgを超える場合は「超過手荷物料金」が加算されます。超過料金は「1kg超過するごとに600円」です。

以下に超過手荷物料金の早見表を載せておきますので参考にしてください。
例えば、重量が30.5kgの場合は20kgを「10kg超過」しているため超過手荷物料金は6,000円です。

フジドリームエアラインズでは機内にペットを預けられる？

最後に、フジドリームエアラインズの機内にペットを預けられるかどうかを紹介します。結論からいいますと、「犬や猫、その他飼いならされた小動物」であれば預けられます。

預けられるペットと預けられないペットや、預けるにあたって必要な手続き、預ける際の料金を解説します。

預けられるペット/預けられないペット

＜預けられるペットなど＞

• 犬（フレンチブルドッグおよびブルドック等の短頭種を除く）
• 猫
• 小鳥
• うさぎ
• その他飼いならされた小動物
• 植物
• 金魚（適切な容器と梱包であれば）
• カブトムシやクワガタ（適切な容器と梱包であれば）

＜預けられないペットなど＞

• 鈴虫やコオロギなど音を出す昆虫
• フレンチブルドッグおよびブルドック等の短頭種（機上では呼吸困難になる可能性がある上、暑さに弱いため）
• クレートに収容できない大型動物

なお、クレートは持ち込み可能で次のような制限があります。

• プラスチック樹脂製であること
• 扉にロックがかかること
• 縦70cm×横101cm×高さ76cmに収まるもの

ペットを預ける際に必要な手続き

ペットを預ける際は、フジドリームエアラインズのコールセンターに電話しなければなりません。また、「愛玩動物同意書」の提出が必要です。

参照：ペットと一緒の旅サポート｜FDA

ペットを預ける際に必要な料金

1区間1クレートにつき一律4,000円です。なお、クレートのレンタルも可能でサイズを問わず500円で利用できます。

• Sサイズ：約41cm×54cm×39cm
• Mサイズ：約53cm×71cm×55cm
• Lサイズ：約66cm×91cm×69cm

まとめ

機内の持ちこめるのは、ライターは1人1個まで、化粧品類には数量の制限がある、電子タバコは預かりNGなど、フジドリームエアラインズに限らず飛行機に乗る際の基礎的な内容も紹介しました。

また、フジドリームエアラインズでは20kgまでの手荷物は無料ですが、20kgを超えると1kgごとに600円加算されてしまいます。

旅先で快適に過ごそうと、ついつい荷物が多くなってしまいますが、料金が加算される点には注意しましょう。

ペットについては、フレンチブルドッグやブルドックを除いて犬や猫など飼いならされた小動物であれば預かってくれます。

しかし、預けるにはコールセンターに電話と同意書の提出が必要です。事前準備を怠らないよう気を付けましょう。

旅行の前に本記事で荷物やペットの預け方の基本を押さえ、フジドリームエアラインズの快適な空の旅をお楽しみください。