ゴールデンウィーク(GW)のおすすめ穴場20選(日帰り国内旅行)
2025年05月7日

ゴールデンウィーク(GW)がやってきます。もし、どこかに行きたいけど「どこも混むからなあ」と躊躇している人がいたら、国内・日帰り・穴場の旅行をおすすめします。
5月の観光シーズンにおすすめしたい、人が少ない場所や空いているところを20カ所紹介します。
いずれも派手さはないのですが「うん、来てみてよかった」と思える場所ばかりです。
目次
- 城岱牧場(しろたいぼくじょう、函館近くの七飯町)
- 月山湖(がっさんこ、山形県西川町)
- 蔵王ハートランド(宮城県蔵王町)
- 鉾島(ほこじま、福井市)
- 大谷資料館(おおや、栃木県宇都宮市)
- 多摩動物公園(東京都日野市)
- 野島公園(横浜市)
- 初島(はつしま、静岡県)
- サンテパルクたはら(愛知県田原市)
- サンセットヒルイン増穂浦(ますほがうら、金沢市)
- 谷瀬の吊り橋(たにぜ、奈良県十津川村)
- 帝釈峡(たいしゃくきょう、広島県神石高原町)
- 甲斐黄金村・湯之奥金山博物館(かいおうごんむら・ゆのおくきんざん、山梨県甲府市)
- 馬籠宿(まごめじゅく、岐阜県中津川市)
- おうむ岩(三重県志摩市)
- 竹生島(ちくぶしま、滋賀県長浜市)
- 小豆島オリーブ公園(しょうどしま、香川県)
- 吉備津神社(きびつ、岡山市)
- 由志園(ゆうしえん、島根県松江市)
- 見帰りの滝(佐賀県唐津市)
- まとめ
1、城岱牧場(しろたいぼくじょう、函館近くの七飯町)
城岱牧場は函館(北海道)の近くの七飯町にあります。超人気スポットの函館ではなく、近隣の町を選びました。
城岱牧場は町営で、広大な草地に牛が放牧されていて、その向こうには函館郊外の大野平野が広がります。目立ったランドマークのようなものはなく、あるのはせいぜい標高500mの場所に設置された展望台くらいです。
しかしここが地元の人には「裏夜景」として有名なのです。函館山からの夜景は全国的に有名ですが、それとほぼ同レベルの夜景を城岱牧場の展望台からみることができるからです。
道民はもちろんのこと、東北の方も車でフェリーに乗ってサクッと行けるので、ここを国内・日帰り・穴場観光地として推薦しました。
2、月山湖(がっさんこ、山形県西川町)
「東北の湖といえば」と聞かれたら、十和田湖(青森・秋田県)や田沢湖(秋田県)を思い浮かべるかもしれませんね。山形県西川町の月山湖とすぐに答える人は少ないでしょう。だから国内・日帰り・穴場旅行に向いているのです。
月山湖のみどころは、湖のなかから吹き出る噴水で、その高さは日本一とされています。さらに周囲にはレジャー施設も充実していて、カヌー、パターゴルフ、テニス、バーベキューが楽しめます。
3、蔵王ハートランド(宮城県蔵王町)
「蔵王は有名観光地だ。穴場ではない」と思うかもしれませんが、蔵王ハートランドは「穴場度」が高い観光スポットです。宮城県蔵王町にあります。
蔵王ハートランドは自然豊かな施設で、そのなかでヤギや羊と触れ合うことができます。また体験コーナーもあって、チーズやアイスクリームをつくることができます。飲食店の充実ぶりも魅力で、ご飯を食べに行くだけでも満足できるはずです。
4、鉾島(ほこじま、福井市)
福井県は決して目立つ都道府県ではありませんが、そのためかえって穴場スポットの宝庫になっています。そのなかで穴場中の穴場として紹介したいのが鉾島です。
福井市の鷹巣海水浴場から5kmくらいの場所にある島なのですが、実は陸続きで歩いていけます。歩いた先に何があるのかというと、日本海の荒波に浸食された大岩です。映えスポットであり、夕日スポットでもあります。
5、大谷資料館(おおや、栃木県宇都宮市)
「おおたに」ではなく「おおや」と読みます。栃木県民は「大谷資料館は超メジャーな観光地であり、穴場などではない」と言うかもしれません。それくらい立派な観光スポットです。しかし県外を出ると、これだけ見事な施設なのにあまり知られていないのです。
だからこそぜひGWの穴場巡りに加えてみてください。
ここは大谷石という住宅や土木工事、墓石に使われる石を採る採掘場の跡地です。大谷石をどんどん切って運び出していった結果、地下30mの場所に2万平方メートルの空間ができました。
「2万平方メートルの空間」の広さを想像してみてください。実際になかに入ると、想像した広さの5倍は広く感じられるでしょう。そのスケールは圧巻で、栃木県に行って日光にしかいかないのはもったいない、と感じます。
6、多摩動物公園(東京都日野市)
都下(日野市)とはいえ、さすがに都内なのでGW中に混まないことはない、と思われるかもしれません。確かにGW中は多摩動物公園も混雑するでしょう。しかしそれでも23区内の動物園や水族館よりは空いています。
多摩動物公園の方針は、野生で群れをつくる動物はなるべく群れで飼育すること、です。動物の本来の姿がみられます。
ライオン、キリン、ゾウの3大動物園動物はもちろんのこと、コアラ、オラウータン、カンガルーといった「よく知っているけど、あらためて本物をみたい」と思わせるメジャーな動物もたくさんいます。
7、野島公園(横浜市)
横浜の観光地として中華街を知らない人はいなくても、野島公園を知っている人はそう多くないはずです。しかし一度野島公園に足を踏み入れたら、「もしこれがほかの市にあれば人気スポットになっていたはずなのに」と思うくらい、立派な観光地であることを実感できます。野島公園は、数多(あまた)の有名観光地を抱える横浜だから地味な存在になってしまっているのです。
野島は、横浜の最南部の平潟湾に浮かぶ島で、そこが公園化されました。
ちなみにこの場所は、かの浮世絵師の歌川広重が金沢八景で描いた地です。美しい景色をみるだけでも行く価値がありますが、今はバーベキューやキャンプを楽しめます。なお園内に初代総理の伊藤博文の別荘もあります。
8、初島(はつしま、静岡県)
国内・日帰り・穴場旅行ではアイランド・リゾートは楽しめない、と思っていませんか。しかし静岡県の初島なら可能です。新幹線で熱海駅まで行き、熱海港から定期船でわずか30分です。
それでいて初島には、ハワイ的でプーケット的な雰囲気があります。グランピング施設や、南の島のカフェのようなカフェもあります。
9、サンテパルクたはら(愛知県田原市)
国内・日帰り・穴場観光の魅力の1つは低価格であることです。その点、愛知県田原市のサンテパルクたはらは、なんと入場無料。しかも駐車場も無料です。
サンテパルクたはらのコンセプトは、体験型農業公園。ウインナー、アイスクリーム、パンなどをつくる体験工房があったり、農場体験もできます。
田原市民にとっては憩いの場として有名な場所ですが、県外どころか、県内の市外の人にすらあまり知られていないのは、ここが地元密着施設だからです。畑を借りて自分で野菜を育てることもできます。
10、サンセットヒルイン増穂浦(ますほがうら、金沢市)
ほかの人が「だから何?」と言おうと、自分が「いい」と感じたら行く――それが穴場旅行の醍醐味です。金沢市のサンセットヒルイン増穂浦には、長さ460.9メートルの世界一長いベンチがあります。もちろんギネス登録済みです。
長くても短くても、ベンチでできることといえば座ることだけ。「だから何?」と感じた方には、サンセットヒルイン増穂浦の価値はわからないかもしれません。そして実際に、ここに大勢の観光客が押し寄せることは滅多にありません。
それでも世界一長いベンチに座り、日が沈むまで日本海を眺めて入れば、きっと何かがわかるでしょう。
11、谷瀬の吊り橋(たにぜ、奈良県十津川村)
奈良県に行ったからといって必ず寺と仏像をみなければならない、ということはないのです。実は奈良県には、日本人と、日本を愛する外国人の心を揺さぶる風景がたくさんあります。
その1つが谷瀬の吊り橋で、十津川村にあります。長さ297mのこの吊り橋は、高さ54mの場所にかかっていて、向こうには山なみが広がり、足元には清流、十津川が流れています。
高いところからの景色は、山頂でもビルの屋上でも楽しめますが、吊り橋の上からの眺めは一味違いますよ。足元が不確かなので、空を飛んでいるような気持ちになれるのです。
近くには温泉地もあり、ドライブに最適な地域です。
12、帝釈峡(たいしゃくきょう、広島県神石高原町)
国立公園ではなく、あえて国定公園に行くのが穴場観光。帝釈峡は比婆道後帝釈国定公園にある渓谷です。その全長は18kmもあり、周辺には鍾乳洞や湖もあり、ゆっくり歩いて楽しみたいところです。
ちなみに国立公園は日本を代表するに足りる傑出した自然を有する風景地のことで、国定公園は「国立公園に準ずる」優れた自然の風景地です。
13、甲斐黄金村・湯之奥金山博物館(かいおうごんむら・ゆのおくきんざん、山梨県甲府市)
山梨県甲府市の山奥ではその昔、金が産出されました。この金は戦国時代に、武田信玄が軍資金として活用していたと伝えられています。江戸時代に入り、この地で鋳造された金貨は「甲州金」と呼ばれ、地域独自の流通貨幣として用いられました。
甲斐黄金村・湯之奥金山博物館は、湯之奥金山の遺跡から出土した品などを展示しています。砂金採り体験もできます。
14、馬籠宿(まごめじゅく、岐阜県中津川市)
岐阜県中津川市の馬籠宿を有名にしたのは、もしかしたら外国の方々かもしれません。少し前までは、日本人には、歴史好きの人たちに愛される知る人ぞ知る魅力ある場所だったのです。ところがここを訪れた外国の方がSNSで「Magomejukuこそ日本の風景だ」といった投稿をして一躍インバウンド観光地になりました。
したがってGWはかなり混雑するかもしれません。そこでここでは「過去に穴場であった観光地」として紹介します。
馬籠宿は江戸時代の旧中山道の宿場町で、その街並みが奇跡的に残った場所です。石畳と古い家は「なるほど、日本を知りたい外国の方に好まれそうだ」と思えるでしょうし、日本人が日本の魅力を再確認する好機になるでしょう。
15、おうむ岩(三重県志摩市)
これぞ穴場観光といえるのが、三重県志摩市にある、おうむ岩です。岩が話す様子を観察できます。
「岩が話す」とはどういうことなのか――。
周囲は垂直に切り立つ岩場で、そこに「語り場」と「聞き場」と呼ばれる場所があります。2つの「場」は50mも離れているのに、語り場で話した声が、聞き場では驚くほど明瞭に聞こえます。岩場の地形が音を反射、増幅し、小さな声さえも遠くまで届かせているのです。そのため、聞き場にいる人には、まるで岩が自ら語りかけてくるように感じます。
16、竹生島(ちくぶしま、滋賀県長浜市)
琵琶湖の広さは、琵琶湖に行ったことがない人にはわからないでしょう。琵琶湖に初めて行った多くの人は「まるで海」という感想を漏らします。
したがって琵琶湖に浮かぶ島も、海の島と同じくらい立派なものです。それが竹生島で、ここに行くにはフェリーに乗る必要があります。
竹生島には複数のパワースポットがあります。
竹生島のパワースポット
- 宝厳寺(日本三弁財天の1つ)
- 都久夫須麻神社(同上)
- 国宝「唐門」
- 重要文化財「観音堂」
- 2000年に350年ぶりに復元された「三重塔」
17、小豆島オリーブ公園(しょうどしま、香川県)
うどんを食べに香川に行ったことがある人は、今度はオリーブをみに、香川県小豆島に行ってみてください。「うどんだけじゃない香川」を発見できるでしょう。
道の駅「小豆島オリーブ公園」には2,000本のオリーブの木があり、魔女の宅急便(実写版)の撮影で使ったセットでつくられた雑貨店があります。ハーブ畑もあって、ここのコンセプトは地中海です。国内で異国情緒を、しかも安く簡単に味わえるのが穴場観光のよいところです。
18、吉備津神社(きびつ、岡山市)
岡山市の吉備津神社は、桃太郎伝説で知られています。とても有名な神社ですが、GWに激混みするほどの人は来ないでしょう。しかし本来は、多くの観光客が押し寄せてもよいくらいの場所です。それくらい見応えがあり、吉備津神社の本殿は国宝です。
GW中の激混みの京都に行っても神社仏閣よりも人をみることになるでしょう。それよりは、岡山まで足を延ばしたほうがゆっくりじっくり日本の歴史に触れられますよ。
19、由志園(ゆうしえん、島根県松江市)
由志園は12,000坪の敷地につくられた広大な日本庭園です。島根県松江市にあります。
GW限定のイベント、牡丹園遊会は、由志園の池を牡丹の花で埋め尽くすというもの。日本に古くからある牡丹(原産地は中国ですが)は、西洋の花とは違う艶やかさがあります。
由志園の入園料は季節によって異なり、大人は800~1,400円となっていますが、その価値は十分あるでしょう。
20、見帰りの滝(佐賀県唐津市)
見返りではなく見帰りです。
佐賀県唐津市の見帰りの滝は、九州最大規模を誇り、日本の滝百選にも選ばれています。
この滝がきつい坂を登ったところにあることが、名称の由来です。その美しい光景を見た人は、その場を離れても「もう一度あの坂を登ってでも、あの場所に帰ってあの滝をみたい」と思うようになる、というわけです。
アジサイが見事ですが、その時期は6月なのでGWだと少し早いですね。でもGW中は新緑が見事で、十分自然を満喫できます。
まとめ
今は世界中で空前の日本観光ブームで、国籍を問わず多くの人が有名観光地に訪れています。
しかしマイナーな観光地になるとそれほどではありません。
ここで紹介した20の国内・日帰り・穴場観光地は、見応えがあったり、充実した体験ができたり、日本を感じられたりする場所ですが、そこまで有名ではないのでGW中でも比較的ゆったり巡ることができるでしょう。
自分の国を再発見する機会にしてみてください。