アイベックスエアラインズの飛行機と安全性について

2022年07月4日

アイベックスエアラインズとは?

アイベックスエアラインズは、1999年1月に設立された日本の地域航空会社です。
ハブ空港を仙台空港と大阪国際空港(伊丹空港)としており、就航地は日本国内12都市となっています。

運航便数は、2019年度時点で21,512便運航しており、仙台-福岡間が2,862回と最も多く、次いで伊丹-新潟間が2,063回となっています。

また、アイベックスエアラインズはANAと提携しており、運航する全ての便は共同運航しています。

アイベックスエアラインズの飛行機の種類は?

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アイベックスエアラインズが使用している機材は、カナダのボンバルディア社製の70人乗り双発ジェット機のCRJ-700シリーズCL-600-2C10型です。

現在10機を運用していて、最も登録が古いものは2009年7月、最も新しいものは2018年4月となっています。

CRJ-700シリーズは、ビジネスジェットをベースとして開発された機材であり、胴体後部にエンジンを搭載したリアエンジン機となっています。

そのため、前方の座席はエンジン音の影響を受けにくいという特徴があります。

他方70人乗りの小型機なので、気流による影響は大型機や中型機よりも受けやすく、よく揺れます。
機内は、従来機と比較すると客室天井の高さが高くなり窓も大型化しています。
その上、照明がLED化され明るくなるなど快適性が向上しています。

足元の広さについては、機体は小さいものの大手航空会社の機材と概ね同程度の広さを確保しており、窮屈に感じることはないでしょう。

アイベックスエアラインズの安全性は?

2020年9月に2019年度(2019年4月1日から2020年3月31日)のアイベックスエアラインズの安全報告書が公表されました。

安全報告書は、

  1. アイベックスエアラインズの基本方針
  2. 運行をさせる安全管理システム
  3. 2019年度の運航実績
  4. 安全性維持・向上への取り組み

上記の4部構成になっていて、冒頭に安全報告書の内容を要約した代表取締役社長の浅井孝男氏のコメントが掲載されています。

安全報告書の内容をまとめると、

  1. 2019年度は前年度のアルコール検査失念事案を受けてアルコール検査を厳重に実施した結果、同様の事案は発生しなかった
  2. 2019年11月に客室乗務員1名から基準値を超えるアルコールが検知され、他の客室乗務員と交代する事案が発生した
  3. 2の事態を受け、その後は出社前に乗務員各自が自主検査を実施することとし、その結果同様の事例は発生していない
  4. 2020年1月からはアルコール検査の対象を拡大し、運航乗務員、客室乗務員、運航管理従事者、整備従事者に対しても実施することにし、全ての職種に対してアルコール検知器を貸与して、万全を期している
  5. 新型コロナウイルス対策として、運航する全ての機体を対象に終業後の消毒作業を実施している

などとなっています。
それぞれの項目についてももう少し詳しく見ていきましょう。

1.アイベックスエアラインズの基本方針について

安全宣言として

  1. 安全を最優先すること
  2. 安全を企業の社会的責任とみなし、社員の義務とすること
  3. 安全を確保するために近道を選ばないこと

などと記載されています。
安全宣言を踏まえた安全取り組みに関する基本方針については

  1. 業務の実施にあたり、関連法規、規程、基準類の順守を徹底し、遵守していない事案に気づいたものは当事者にAssertionしなければならない
  2. 事故及びインシデント等が発生した場合にはその原因究明を行い、再発防止策を講じる
  3. 安全性を向上させるため、事故やトラブルの予兆となる危険要素を把握し、そのリスクを評価、低減する取り組みを実施する
  4. 家屋部門は安全方針に沿った取り組み及び安全目標を設定し、その達成に努める
  5. 会社は組織内の安全文化の醸成に努め、必要に応じて関係者に対して安全にかかる教育・啓蒙を実施する
  6. 自発的安全報告制度を設け、社員が安全に関する危険要素や懸念、あるいは意図しない又は不注意によるエラー等を会社に報告することを推奨する

といったことが記載されています。

2.運行させる安全管理システムについて

2006年10月1日に施行された航空法の改正に基づき、安全管理規定を設定しており、安全管理システムを有効に機能させるための安全方針、組織体制、責任分担等を定めており、具体的な機能と役割が記載されています。

また、日常運航に直接携わる要員の定期訓練及び定期審査の内容や日常運航で発生した不具合の把握と対応、安全啓蒙活動の内容についても具体的に記載されています。

日常運航で発生した不具合については、各部門で抽出及び報告することを規定しており、その報告に基づいて部門内で状況を把握し、原因の究明及び対応策の検討、部門内の周知を図るものとしています。

また、必要に応じて他部門との情報の共有及び業務改善等を実施するとも記載されています。

その他、安全にかかわる事項については、さらに会社全体として、安全推進委員会やマネジメントレビュー会議、オペレーション推進会議といった定例会議で現状の把握及び原因究明、課題の抽出及び対応策の検討を行っている旨が記載されています。

3.2019年度の運航実績

輸送実績や事故、重大インシデント及びその他の安全上のトラブルの発生状況が記載されています。

輸送実績としては、CRJ-700の10機のうち1機を予備機として9機での運航を実施し、就航便数は21,512便、総飛行時間は28,048時間となっています。就航率は97.1%、定時出発率は91.5%と報告されています。

2019年度において事故は発生していません。事故については運航開始以来、発生したことはありません。
他方、重大インシデントとしては、2019年度においては1件発生したとなっています。

その重大インシデントの概要は、2019年10月30日、仙台空港を16時31分に離陸したアイベックス16便(仙台―福岡)において、高度約10,400mを飛行中に機長席側の操縦室窓(左ウィンドシールド)にひび割れが発見されたため、チェックリストに従いひび割れの対応手順を実施していたところ、機内の気圧が低下したことを示す計器表示があったため、高度3,000mまで緊急降下実施、その対応の中で乗客用の酸素マスクが自動的に展開した、となっています。

その後当該機体は飛行を継続し、緊急事態を宣言して18時38分に福岡空港に着陸しています。

当該事案は航空法施行規則第166条の411号に規定された「航空機内の気圧の異常な低下」に該当し、重大インシデントとして取り扱われることとなったものです。

令和2年10月1日に運輸安全委員会より公表された航空重大インシデント調査報告書によると、重大インシデントの原因は、左ウィンドシールドにアーキング(成膜中に発 生する異常放電)が発生したことにより、機長がチェックリストに従って客室高度を上昇させる操作を行ったため、機内の気圧の異常な低下が発生したものと推定されています。

チェックリストの手順においては飛行高度にかかわらず一律に最大上昇率で客室高度を上昇させる操作が求められていたことによるものと推定されています。

機長はチェックリストに従い適切に対処したものと推定されています。
そのため、飛行高度に応じて客室高度を調整する手順及びその要領を再発防止策として追加し、機内与圧の異常な低下に陥らないようなチェックリストの改定を行っています。

その他の安全上のトラブルとしては、2019年度においては37件発生したとなっています。

イレギュラー運航としては、4件発生しており、その内訳は、出発空港への引き返しが2件、目的地の変更が1件、航空交通管制上の優先権の通報が1件となっています。

出発空港への引き返しは、離陸直後に客室後方トイレの煙探知機が作動したことによるものが1件と、離陸後に脚上げ操作を実施したが全ての脚が確実に格納していないことを示す計器表示があったことによるものが1件となっています。

目的地の変更は、機体上昇中、副操縦士席側の窓の防氷系統に不具合が発生したことを示す計器表示があったことによるものです。

航空交通管制上の優先権の通報は、飛行中、3つある油圧系統のうち1つの系統の作動油圧が低下したことを示す計器表示があったため、緊急事態を宣言したものです。

なお、その後当該系統の作動油圧が正常となったため、同宣言を取り消し着陸しています。

4.安全性維持・向上への取り組みについて

過年度に国から受けた事業に関わる指導等を踏まえた安全確保のために講じた処置等が記載されています。

2019年度の安全数値目標は事故0件、重大インシデント0件、ヒューマンエラーに起因する安全上のトラブル発生率は4.5件以下/10,000便としていましたが、重大インシデントを除く項目については目標を達成している状況です。

なお、2020年度における安全数値目標は事故0件、重大インシデント0件、アルコール検査不適切事象0件、ヒューマンエラーに起因する安全上のトラブル発生率は3.8件以下/10,000便としています。

総括すると、2019年度においてもアルコール検査による客室乗務員の交代はでているものの、結果的にアルコールの基準値を超えたパイロットの搭乗などは発生しておらず、2019年11月以降においてはアルコール検査による問題は生じていません。

2019年度においては重大インシデントが1件生じているものの、機長及び乗務員、乗客に死傷者の発生はなく、無事目的地に着陸できており、その後の対応も適切に行われています。

また、新型コロナウイルス対策として、当日のフライト終えた機体の消毒を毎晩実施することを徹底して実施していることから、運航上の安全性に問題ないといえます。

まとめ

当記事では、アイベックスエアラインズが使用している飛行機と安全性について解説してきました。

アイベックスエアラインズは、カナダのボンバルディア社製のCRJ-700シリーズCL-600-2C10型 により運航を行っており、2019年度は21,512便を運航しました。

そのうち、重大インシデントが1件(0.005%)、安全上のトラブルが37件(0.172%)、イレギュラー運航が4件(0.019%)となっています。

これらのトラブルについては、原因の究明及び対応策が図られており、2020年度についてはさらなる厳しい数値目標を設定しています。

また、新型コロナウイルス対策として、営業運航終了後毎晩機体の消毒を実施するなどの対策も採られており、さらなる安全の確保に取り組んでいることが伺えます。

目的に合った運航路線がある場合は、より安く快適な運航を提供しているアイベックスエアラインズを検討してみてはいかがでしょうか。

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