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スカイマークのいま得・たす得は子供・小児料金から上乗せ割り引きされるのか

2022年07月4日

お子さんを連れて飛行機で里帰りする、または旅行するとき、気になるのが子供の搭乗料金です。
とくに最近は小児料金に加え、各社独自の割引制度も増えており、両者のかかわりがわかりづらくなっています。
今回の記事ではスカイマークを事例として取り上げ、スカイマークの割引制度「いま得・たす得」と小児の料金体系を紹介すると同時に、小児料金からさらに「いま得・たす得」の割り引き制度が適用されるのかについて検証します。

いま得・たす得とは?

大手とLCCの中間的存在スカイマーク

大手エアラインの寡占状態に一石を投じようと、HIS会長(当時)沢田秀雄氏らによって1998年に設立されたのがスカイマークです。安値攻勢をかけるものの大手の対抗値下げやLCCの進出により経営は悪化、大型機による国際線進出を図ったことも裏目に出て、2015年には経営破綻します。
その後は民事再生法により復活を果たし、最近では業界NO.1の定時運航率と欠航率で「送れない航空会社」として高い評価を受けています。

空席予測に応じて料金を割り引き

いま得は、スカイマークが提供する割り引き運賃種別です。
各航空会社が保有する航空機は、1機何百億円もかかるケースがあり、航空会社としては極力就航回数を増やして投資を回収したいところです。
ただし、せっかく就航させても多くの乗客を乗せないで運航したら収益率は上がりません。それでなくとも航空機を1回飛ばすには、燃料費・点検・機内および地上スタッフの人件費など巨額のコストがかかります。座席が埋まらなければ、飛行機は空気を運んでいるのと一緒です。
採算ラインに乗る搭乗率は大手エアラインで60%、スカイマークのような中堅エアラインやLCC(ローコストキャリア)で70%とされています。
スカイマークの保有するボーイング737-800型の場合、座席数が177席ありますから、採算ラインは177席×70%=124席です。
そこで各社ともチケットをディスカウントしてでも空席を埋め、採算ラインに乗せようというインセンティブが働きます。幸いにも、航空チケットは世間的にシーズンに応じて料金を変動させる一物多価が許容されています(一方で、新幹線をはじめとする鉄道料金はシーズンにかかわらず固定料金が基本です)。
ただし、むやみにディスカウントするのは経営施策上得策とはいえません。たとえば、黙っていても満席になるようなドル箱路線や時間帯までディスカウントする必要はありません。
そこでスカイマークでは2014年に、空席予測数に応じてディスカウント幅を調整する料金体系「フレックス」を導入しました。現在の「いま得」は、フレックスの流れを受け継いでいます。料金設定のさじ加減は、「企業秘密」といったところでしょうか。

予約変更ができない「いま得」

いま得を利用して空席予測の大きい便を予約すれば、大きな割り引きメリットを享受できます。一方のデメリットは、予約変更ができない点です。変更する場合には、いったん予約を取り消し、改めて予約し直さなければいけません。
ちなみに搭乗日まで30日以上ある予約変更の場合、予約取消手数料4000+払い戻し手数料500円=4500円かかります。これは片道分の手数料であり、往復の場合はこの倍になります。

予約変更ができる「たす得」

「いま得」の空席予測を料金に反映させる仕組みはそのままに、予約変更を可能にした料金体系が「たす得」です。運賃は「いま得」より1000円から3000円割高ですが、搭乗日前日まで予約変更が可能です。
ただし、変更する際に注意しなければならないことがあります。まず、変更ができるのは同一路線に限られます。たとえば羽田-新千歳を「たす得」で予約したのであれば、成田-新千歳に変更することはできません。
同時に、変更希望の便に「たす得」に割り当てられた席が残っていない場合も変更はできません。「たす得」に限らず、ディスカウントチケットに関してはさまざまな制約があるので、事前に確認しておきましょう。

スカイマークの小児料金体系について

子供料金は半額ではない

新幹線など鉄道の子供料金は、一般的に大人の半額です。具体的には6歳以上12歳未満の小児は半額、6歳未満の幼児および乳児は原則無料とされています。鉄道以外にも映画館・銭湯などなど子供料金を大人の半額以下に設定しているビジネスは少なくありません。
では、エアラインはどうでしょう。1951年の国内便就航当時、小児料金は鉄道に準じて半額に設定され、長いこと半額時代が続きましたが、最近は様相が変わってきて、各エアラインの小児料金体系は異なってきています。

小児料金の設定は千差万別

スカイマークでは、お子さんを生後8日以上2歳未満の幼児と、2歳以上12歳未満の小児に区分して料金を設定しています。
座席を使用しない幼児の場合、料金は大人の10%です。つまりお子さんを膝に乗せていれば、料金は1割で済むというワケです。小児と座席を利用する幼児の料金は、大人の75%です(サイパンスペシャルだけは、大人と同額)。
小児料金の設定は、エアラインによって千差万別です。LCCのピーチでは子供料金(2-12歳)の設定はなく、大人と同額です。席を確保するのだから、同じ料金をいただきますとの考え方です。
全日空(ANA)や日本航空(JAL)など大手エアラインは、国際線で大人料金の75%、国内線で50%に設定しています。

小児料金からさらに割り引きされるのか

では、スカイマークに子供が乗る場合、小児料金からさらに「いま得」「たす得」の割引額が上乗せされるのでしょうか。できればそうあってほしいですが、残念ながら上乗せはできません。具体的には小児運賃料金と、「いま得」「たす得」を適用した場合の運賃を比較して、有利な方を選ぶことになります。
選ぶにあたっては、予約変更可否など諸々の条件をチェックしておいた方がよさそうです。一般的には割引制度である「いま得」「たす得」の方が、小児料金よりも制限が多いとされています。

小児料金といま得・たす得料金を比較!

では、大人2人、子供2人(8歳、11歳)、羽田-福岡でシミュレーションしてみましょう。「小児料金の方が絶対安いでしょ」と考えがちですが、一概にそうとは言えないようです。
出発日が変更となる可能性が低いケースA(いま得を利用)、もしかしたら変更となるケースB(たす得を利用)で考えてみます。

ケースA1 余裕を持って1か月前に予約する(12月10日)

小児普通料金16990円>いま得(15便13:40羽田発)12200円
大人12200円×2名+子供12200円×2名=48800円

小児普通料金16990円<いま得(27便20:00羽田発)17200円
大人17200円×2名+子供16990円×2名=68380円

人気の夜便は、いま得の割引率が低いようです

ケースA2 さらに余裕を持って2か月前に予約する(1月12日)

小児普通料金16990円>いま得(15便13:40羽田発)8600円
大人8600円×2名+子供8600円×2名=34800円

小児普通料金16990円>いま得(27便20:00羽田発)14300円
大人14300円×2名+子供14300円×2名=57200円

2か月前の予約なら、いずれの便でも1か月前の予約より1万円以上安くなります

ケースA3 直前10日前に予約する(11月10日)

小児普通料金16990円<いま得(15便13:40羽田発)19200円
大人19200円×2名+子供16990円=72380円

小児普通料金16990円<いま得(27便20:00羽田発)19200円
大人19200円×2名+子供16990円=72380円

直前の予約ですと、2か月前の2倍以上かかるケースがあることがわかります。同時に、時間帯によって料金に大きな違いがあることもお分かりいただけたでしょう。

ケースB1 余裕を持って1か月前に予約する(12月10日)

小児普通料金16990円>たす得(15便13:40羽田発)14300円
大人14300円×2名+子供14300円×2名=57200円

やはりたす得の方がいま得(ケースA1:48800円)より1万円ほど割高のようです。

小児普通料金16990円<たす得(27便20:00羽田発)19300円
大人19300円×2名+子供16990円×2名=72580円

人気の夜便は、たす得も割引率が低いようです

ケースB2 さらに余裕を持って2か月前に予約する(1月12日)

小児普通料金16990円>たす得(15便13:40羽田発)10700円
大人10700円×2名+子供10700円×2名=42800円

いま得の34800円(ケースA2)と比べれば、8000円ほど割高です

小児普通料金16990円<たす得(27便20:00羽田発)16400円
大人16400円×2名+子供16400円×2名=65600円

  2か月前の予約なら、いずれの便でも1か月前の予約より1万円以上安くなります

ケースB3 直前10日前に予約する(11月10日)

小児普通料金16990円<たす得(15便13:40羽田発)21300円
大人21300円×2名+子供16990円=76580円

小児普通料金16990円<たす得(27便20:00羽田発)21300円
大人19200円×2名+子供16990円=76580円

正規料金が24100円ですから、直前のたす得では余りメリットが感じられません。

番外編:ピークシーズンの場合(2か月先の年末予約)普通料金34500円

小児普通料金22090円>いま得(19便16:05羽田発)15700円
大人15700円×2名+子供15700円=62800円

小児普通料金22090円>いま得(03便7:30羽田発)20300円
大人20300円×2名+子供20300円=81200円

ピークシーズン(年末年始・ゴールデンウイーク・お盆休み等)の場合は普通料金が高くなるだけに、より早くいま得・たす得で予約しておいた方が節約を実感できます。

小児以外の料金割引

スカイマークでは、小児以外にも年代層によっていくつかの割り引きサービスを設けています。

障がい者割引

身体障害者・戦傷病者・療育・精神障害者保健福祉といった手帳をお持ちの方とその介護人には割引料金が適用されます。搭乗券の発売開始から予約が可能です。

シニアメイト1・U21直前割

シニアメイト1は満60歳以上が対象です。搭乗日の前日(朝7時)から当日までの期間に予約すれば割引料金が適用されます。

12歳から21歳までを対象に同様の割り引きを適用する制度がU21直前割です。

ダッシュいま得

発売日から搭乗45日前までに予約ができる変更不可の割引制度です。料金はいま得よりさらに割り引きが効いており、普通料金の3割程度です。ただし、チケット争奪戦はかなり厳しく、空席はすぐに埋まってしまうようです。

まとめ

スカイマークのいま得・たす得は子供・小児料金から上乗せ割り引きされるのか

小児料金といま得・たす得いずれを選ぶべきかは、予約時期・搭乗時間帯さらにはシーズンによっても変わります。
料金をよく比較すると同時に、割引運賃の適用条件もよく確認して、最適の組み合わせを選びましょう。

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