沖縄旅行2泊3日・3泊4日の費用は?1人あたりの予算と飛行機往復の相場
2025年09月24日

沖縄旅行の計画で気になるのが、飛行機往復の費用や1人あたりの予算ですよね。
特に人気の2泊3日や3泊4日だと、全体の相場は知っておきたいところ。
この記事では、そんな沖縄旅行の費用について、具体的なモデルプランを交えながら分かりやすく解説します。
航空券から現地での過ごし方まで、予算の内訳をイメージすれば、安心して旅行の準備を進められます。
沖縄旅行の費用相場|2泊3日・3泊4日の1人あたり予算は?

沖縄旅行を計画する際に最も気になるのが「結局、1人あたりいくらかかるの?」という費用ではないでしょうか。
結論からお伝えすると、旅行のスタイルによって費用は大きく変わりますが、一般的な予算の目安は以下の通りです。
- 2泊3日の費用相場:1人あたり 約6万円 ~ 12万円
- 3泊4日の費用相場:1人あたり 約7万5,000円 ~ 16万円
この予算の幅は、例えばLCCを利用して費用を賢く抑えた旅行から、リゾートホテルでの滞在や人気アクティビティを存分に楽しむ旅行まで、幅広い旅のスタイルを想定しているためです。
もちろん、上記の金額はあくまで目安です。
沖縄旅行の費用は、主に以下の3つの要素で大きく変動します。
- 時期(シーズン):年末年始や夏休みなど旅行者が集中するハイシーズンは料金が高騰しますが、一方で梅雨の時期や秋の平日といったオフシーズンには旅費を大きく抑えることができます。
- 飛行機(航空券): 航空券の費用は、価格を重視してLCCを利用するか、快適さや充実したサービスを求めてJAL・ANAなどの大手航空会社を利用するかによって大きく変わってきます。
- ホテル(宿泊費): 観光の拠点として便利な那覇市内のシティホテルを選ぶか、プライベートビーチやプール付きの西海岸のリゾートホテルで非日常を味わうかなど、旅の目的によって選択肢と予算が異なります。
ここからは、これらの費用の内訳から、予算を賢く抑える具体的な方法までを詳しく解説していきます。
あなたの理想の旅行スタイルに合った予算を見つける参考にしてください。
費用の内訳|沖縄旅行の予算は何にいくらかかる?

① 飛行機往復の費用相場
◯ 大手航空会社(JAL・ANA)の往復費用相場
沖縄旅行で、移動中の快適さやサービスの質、定時運航といった安心感を重視するなら、大手航空会社(JAL・ANA)がおすすめです。
LCC(格安航空会社)と比較して価格は高めですが、その分、座席間隔が広く快適なシート、無料のドリンクサービスや受託手荷物枠、フライトマイル特典など、多くのメリットがあります。
主要都市から沖縄(那覇)へ向かう際の、往復航空券(大人1人あたり)の費用相場は以下の通りです。
- 東京(羽田・成田)発:往復3万円~5万5,000円程度
- 大阪(伊丹・関西)発:往復2万5,000円~5万円程度
- 名古屋(中部・小牧)発:往復2万5,000円~5万円程度
- 福岡発: 往復2万5,000円~4万円程度
- 札幌(新千歳)発:往復5万円~8万円程度
上記は、出発の1週間以上前に予約した場合の、平日などのオフシーズンにおける料金の目安です。
実際の価格は、予約のタイミングやシーズン、空席状況によって常に変動します。
年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み期間などのハイシーズンは需要が集中するため、料金はオフシーズンの1.5倍近くまで高騰する傾向があります。
◯ LCC(格安航空会社)の往復費用相場
「とにかく飛行機代を安く抑えたい」「浮いた予算をホテルやアクティビティに使いたい」という方にとって、LCC(格安航空会社)はおすすめの選択肢です。
Peach(ピーチ)やJetstar(ジェットスター)、スカイマークなどを利用すれば、大手航空会社の半額以下で沖縄へ行くことも夢ではありません。
以下は、オフシーズンに数か月前など早めに予約した場合の、LCC往復航空券(大人1人あたり)の費用目安です。
- 東京(羽田・成田)発: 往復 1万5,000円~3万円程度
- 大阪(関西)発: 往復 1万円~2万5,000円程度
- 名古屋(中部)発: 往復 1万5,000円~3万円程度
- 福岡発: 往復 1万円~2万円程度
- 札幌(新千歳)発: 往復 3万円~4万円程度
※LCCの多くは成田・関西・中部国際空港を拠点としています。
羽田空港から那覇行きの路線はスカイマークやソラシドエアが就航しています。
<LCC利用の注意点>
LCCの最低価格は、サービスを最小限に抑えた「基本運賃」です。
以下の点を理解した上で、自分に必要なオプションを追加しましょう。
- 手荷物は基本的に有料:スーツケースなどをカウンターで預ける「受託手荷物」は、ほぼ全てのLCCで追加料金が必要です。予約時に申込むのが最も安く、当日空港で申込むと割高になるため注意しましょう。
- 座席指定も有料:友人や家族と隣同士の席を確保したい場合や、窓側・通路側を指定したい場合は、追加料金がかかります。
- 機内サービスはシンプル:ドリンクや食事、ブランケットの貸し出しなどのサービスは有料です。必要なものは事前に購入して持ち込むのがおすすめです。
- 遅延・欠航時のサポート:悪天候などによる遅延や欠航の際、大手航空会社に比べて他社便への振替などのサポートが限定的である場合があります。
これらの点を理解し、荷物の量や必要なサービスを予約前に確認しておくことが、LCCを賢く使いこなすコツです。
オプション料金を含めても、大手航空会社より安くなるケースがほとんどなので、ぜひ比較検討してみてください。
② 宿泊費用(ホテル代)の相場
沖縄のホテル代は、宿泊するエリアとホテルの種類によって大きく変動します。
自分の旅の目的やスタイルに合わせて選ぶことが、費用と満足度のバランスをとる鍵となります。
1. リゾートホテル(1泊 1人あたり 1万円~3万円以上)
◯ こんな方におすすめ
- ホテルステイそのものを楽しみたいカップルや夫婦
- 記念日など、特別な旅行を計画している方
- 小さなお子様連れのファミリー
恩納村や読谷村などの西海岸エリアに多く、プライベートビーチやオーシャンビューの客室、屋外プール、スパなどが充実しているのが特徴です。
ホテルでゆったりと過ごす、贅沢な時間を満喫したい方向けです。
- スタンダードクラス(1万円~2万円): 比較的リーズナブルで、家族連れにも人気のホテルがこの価格帯に多くあります。
- ハイクラス・ラグジュアリークラス(3万円~): 記念日旅行にも最適な高級ホテル。最高級のサービスと施設を求めるなら、このクラスが選択肢になります。
2. シティホテル(1泊 1人あたり 8,000円~1万5,000円)
◯ こんな方におすすめ
- 観光もホテルの快適さも両立したい方
- 那覇を拠点に、公共交通機関も利用して観光したい方
那覇市の国際通り周辺や新都心エリアに多く、レストランやバーなどの付帯施設が充実しています。
ビジネスホテルよりも客室が広く、快適性が高いのが特徴です。
空港からのアクセスも良く、観光の拠点として非常に便利です。
3. ビジネスホテル(1泊 1人あたり 5,000円~1万円)
◯ こんな方におすすめ
- アクティブに観光し、ホテルは「寝るのがメイン」という方
- 一人旅や、とにかく費用を抑えたい学生
那覇市内の駅周辺などを中心に多数あり、コストパフォーマンスの高さが最大の魅力です。
オフシーズンに食事なしの「素泊まり」プランを選べば、1泊5,000円前後に抑えることも可能です。
設備はシンプルですが、清潔で機能的なホテルがほとんどです。
③ 現地での交通費
沖縄本島は広く、公共交通機関が都心部に集中しているため、移動手段の選択が旅の快適さと費用を大きく左右します。
1. レンタカー(広範囲の観光に必須)
北部の美ら海水族館や絶景の多い海岸線など、那覇市外の観光スポットを効率よく巡るには、レンタカーが最も便利で自由度の高い選択肢です。
【料金相場(1日あたり目安)】
- 軽・コンパクトカー: 3,000円~5,000円前後
- SUV・ミニバン: 5,000円~1万円前後
※上記は基本料金です。別途、免責補償料(1日あたり1,000円~2,000円程度)、ガソリン代、高速道路料金、駐車場代が必要になります。
2. 公共交通機関(那覇市内の移動に最適)
那覇市内の観光がメインで、車の運転が不要な場合に非常に便利です。
◯ ゆいレール(沖縄都市モノレール)
那覇空港と那覇市の主要スポット(国際通りや首里城公園など)を渋滞知らずで運行します。
一駅間あたりの運賃の目安は200円~300円前後です。
何度も乗り降りする場合は、フリー乗車券を購入するとお得です。
- 1日フリー乗車券(24時間有効): 大人1,000円、小児500円
- 2日フリー乗車券(48時間有効): 大人1,800円、小児900円
◯ 路線バス
那覇市内から中部の「アメリカンビレッジ」など、特定の目的地へ移動する際に利用できます。
- 料金目安: 那覇市内から主要な観光地まで、片道800円~1,000円程度。
- 注意点: 交通系ICカードは「OKICA」のみ利用可能です。また、渋滞により時間が読みにくいことがあります。
- 乗り放題パス: 本島内4社の路線バスが乗り放題になる「沖縄路線バス周遊パス」(1日パス:2,900円~)などもあるため、バスを多用する場合はお得です。
3. タクシー(短距離・スポット利用に)
空港からホテル、お酒を飲む際の夜の移動など、短距離での利用や、他の交通手段を補う形で使うと便利です。
【料金目安】
- 初乗り: 約600円前後
- 那覇空港~国際通り: 1,500円前後
- 那覇市内(10km程度): 2,000円前後
数十キロ以上移動する場合はレンタカーの方が圧倒的に安くつきますが、短距離を移動する際には、時間と労力を節約できる有効な手段です。
④ 食費
食費は旅のスタイルによって大きく変わりますが、以下の目安を参考に予算を立ててみましょう。
◯ 1食あたりの料金目安
- 手軽な朝食・昼食(~1,500円):沖縄そばやタコライス、ポークたまごおにぎりなど、沖縄ならではのファストフードや食堂での食事なら、この価格帯で十分楽しめます。
- しっかり楽しむ夕食(2,000円~5,000円): 地元の食材を使った郷土料理居酒屋で、オリオンビールや泡盛と共に楽しむ場合の目安です。ブランド豚「あぐー」のしゃぶしゃぶや、アメリカ文化の影響が残るステーキなども人気です。
- 特別なディナー(5,000円~):リゾートホテルのレストランや、高級ステーキハウス、鉄板焼きなど、記念日や特別な夜に利用する場合の価格帯です。
◯ 1日あたりの食費モデル
上記の目安を元に、1人1日あたりの食費をスタイル別に考えてみましょう。
- 節約スタイル(1日 3,000円~4,000円): 朝はコンビニやスーパー、昼は食堂、夜は地元の居酒屋で軽く一杯、といった形で工夫すれば、費用を抑えつつ沖縄グルメを楽しめます。
- 標準スタイル(1日 5,000円~7,000円): 朝・昼・晩と外食を楽しみ、時にはカフェで休憩したり、夜にお酒を飲んだりする場合の一般的な予算です。まずはこの金額を目安に見積もっておくと安心でしょう。
- 美食満喫スタイル(1日 8,000円~): 毎食レストランでしっかり食事をしたり、話題のカフェを巡ったり、夜は色々な種類の泡盛を飲み比べたりと、食をメインに楽しむ場合の予算です。
【旅行日数別の一人あたり食費目安(標準スタイル)】
- 2泊3日: 1万5,000円~2万円程度
- 3泊4日: 2万円~3万円程度
⑤ 観光・アクティビティ費用
定番の観光スポットを巡るのか、美しい海でのアクティビティをメインにするのかで、必要な予算は大きく変わります。
1.人気観光スポットの入場料
沖縄には、歴史や文化、自然に触れられる魅力的な施設が数多くあります。
沖縄の主要な観光スポットの入場料は施設によって様々ですが、一般的には、1施設あたり数百円から2,000円程度が目安となります。
無料で楽しめるスポットも多いので、有料施設と賢く組み合わせるのがおすすめです。
| 施設名 | 入場料(大人1人あたり) | 特徴・楽しみ方 |
|---|---|---|
| 沖縄美ら海水族館 | 2,180円 | 巨大なジンベエザメが泳ぐ大水槽は圧巻。スムーズに入館できるWebチケットが便利。 |
| 首里城公園 | 400円(有料区域) | 琉球王国の歴史と文化の象徴。火災からの復興過程も見学できる。公園内の大部分は無料で散策可能。 |
| おきなわワールド | 2,000円 | 天然記念物の玉泉洞や、ハブ博物公園、エイサー演舞など沖縄の魅力をまとめて体験できる。 |
| 琉球村 | 2,000円 | 古民家が移築された園内で、沖縄の昔ながらの暮らしを体験できるテーマパーク。 |
| アメリカンビレッジ | 無料 | ショッピングや食事が楽しめるリゾートタウン。異国情緒あふれる街並みを散策したり、美しい夕日を眺めたりするだけでも楽しめる。 |
| 海洋博公園 | 無料 | 美ら海水族館がある広大な国営公園。イルカショー(オキちゃん劇場)なども無料で観覧できる。 |
2.マリンアクティビティの料金相場
沖縄の海の美しさを体感できるアクティビティは、旅のハイライトになります。
料金はツアー会社や内容によって異なりますが、一般的に以下の価格帯が目安です。
- 手軽に海を楽しむ(3,000円~8,000円)
- グラスボート: 船底のガラスから海中を覗けるので、服が濡れる心配なく小さなお子様も楽しめます。
- シュノーケリング: サンゴ礁や熱帯魚が豊富なポイントへ連れて行ってくれる半日ツアーが人気です。
- 本格的に海を満喫する(8,000円~2万円)
- 体験ダイビング: ライセンスがなくても、インストラクターの指導のもと海の世界を深く体験できます。
- SUP(サップ)/シーカヤック: 海の上をのんびりと散策。サンセットタイムのツアーも人気です。
- パラセーリング: 空から沖縄の美しい海を一望できる、爽快感抜群のアクティビティです。
【予算を立てる際のポイント】
観光とアクティビティの費用は青天井になりがちです。
まずは「これだけは絶対にやりたい」という体験を1~2つ決め、それを軸に予算を組むのがおすすめです。
例えば、2泊3日の旅行なら、1人あたり1万円~1万5,000円程度を観光・アクティビティ費用として見積もっておくと、人気スポット1か所とマリンアクティビティ1種類を楽しむような、バランスの取れた旅行が計画できるでしょう。
⑥ お土産代などその他の費用
必須ではありませんが、旅の思い出を形に残すお土産や、万が一に備える保険も大切な予算の一部です。
1.お土産代の目安(5,000円~1万5,000円)
誰に、何を、どれくらい買うかで大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 定番のお菓子類(1箱 800円~1,500円):職場や友人に配りやすい「ちんすこう」や「紅いもタルト」は、様々なメーカーから種類豊富に販売されています。サーターアンダギーや黒糖なども人気です。
- 雑貨・アクセサリー(500円~3,000円):シーサーの置物やキーホルダー、星の砂が入ったアクセサリー、沖縄ブランドのTシャツなど、思い出に残るアイテムが揃っています。
- 工芸品・泡盛(2,000円~):色鮮やかな「琉球ガラス」のグラスや、素朴な魅力の「やちむん(陶器)」は、特別な記念品に最適です。また、沖縄のお酒「泡盛」も、銘柄や熟成年数によって幅広い価格帯から選べます。
2.旅行保険(500円~1,500円)
楽しい沖縄旅行を安心して締めくくるために、以下のリスクに備えて、国内旅行保険への加入をおすすめします。
- 急な病気やケガ: 慣れない土地での体調不良や、マリンアクティビティ中の思わぬケガに備えられます。
- フライトの遅延・欠航: 特に台風シーズンは、飛行機の遅延や欠航による予期せぬ宿泊費や交通費が発生するリスクがあります。
- 手荷物の盗難・破損: カメラなどの高価な手荷物を守ります。
クレジットカードに付帯している場合もありますが、補償内容が限定的なこともあります。
2泊3日や3泊4日の旅行であれば、500円程度から加入できる手軽なプランもあるため、ぜひ検討しましょう。
日程別|沖縄旅行の費用モデルプラン(1人あたり予算)

沖縄旅行の費用は、どのような旅をしたいかによって大きく変わります。
ここでは、旅のスタイルを「節約プラン」と「満喫プラン」の2つに分け、それぞれの予算の目安を具体的なモデルプランでご紹介します。
「節約プラン」とは?
移動や宿泊の費用を抑え、その分、滞在中の体験や食事にメリハリをつけて楽しむスタイルです。
LCCのセールや平日の旅行を基本とし、宿泊は那覇市内のホテル、食事は地元の人が通う食堂などを中心に組み立てます。
「満喫プラン」とは?
快適性や特別な体験を重視し、予算にゆとりを持たせたスタイルです。
大手航空会社の早割を利用し、オーシャンビューのリゾートホテルに宿泊。
有名店での食事や人気のアクティビティも組み込み、贅沢な時間を楽しみます。
【2泊3日】沖縄旅行の費用モデル
◯ 節約プラン:約6万円~
アクティブに観光し、沖縄の日常に近い雰囲気を味わいたい方向けのプランです。
| 項目 | 1人あたりの予算目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 飛行機 | 2万円 | LCC(平日利用) |
| ホテル | 1万5,000円 | 那覇市内のビジネス・シティホテル(2泊) |
| 食事 | 1万円 | 沖縄そば、定食など食堂メイン |
| 観光・その他 | 1万5,000円 | レンタカー代、無料・低価格の観光地中心 |
◯ 満喫プラン:約12万円~
ホテルステイも楽しみながら、沖縄の自然や食を存分に満喫したい方向けのプランです。
| 項目 | 1人あたりの予算目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 飛行機 | 3万円 | 大手航空会社(早割利用) |
| ホテル | 3万5,000円 | 西海岸のリゾートホテル(2泊) |
| 食事 | 2万5,000円 | 有名店でのディナー、カフェ巡りも |
| 観光・その他 | 3万円 | レンタカー代、人気アクティビティに参加 |
【3泊4日】沖縄旅行の費用モデル
2泊3日のプランに、宿泊費1泊分と食事・観光等の費用1日分を追加した予算が目安となります。
◯ 節約プラン:約7万5,000円~
より多くの観光スポットを巡ったり、お気に入りのエリアでゆっくり過ごしたりと、時間に余裕が生まれます。
◯ 満喫プラン:約16万円~
ホテルのプールやプライベートビーチでの贅沢な時間を確保しつつ、北部から南部まで沖縄本島を遊びつくせます。
※上記の金額は、2025年9月(平日・オフシーズン)を想定した、あくまで一例です。
航空券の価格やホテルのランク、現地での過ごし方によって、予算は大きく変動します。
沖縄旅行の費用を安く抑える7つのコツ

①旅行費用が安い時期(オフシーズン)を狙う
沖縄旅行の費用を賢く抑える最大のコツは、旅行する時期を選ぶことです。
多くの観光客が集中するハイシーズン(年末年始、GW、お盆休み)を避けるだけで、航空券やホテル代は大幅に安くなります。
特におすすめのオフシーズンと、その時期ならではの楽しみ方をご紹介します。
◯ 1月~2月(冬)
本州の厳しい寒さから逃れ、温暖な気候でのんびり過ごしたい方に最適なシーズンです。
平均気温は17℃前後で、晴れた日の日中は長袖シャツ1枚で過ごせるほど暖かく、湿度が低いためカラッとしていて快適です。
海水温が低いため、海水浴には向きませんが、ウェットスーツを着用すればダイビングやシュノーケリングは可能です。
◯ 5月中旬~6月(GW明け~梅雨)
GWが終わり、夏休みが始まる前の閑散期にあたるため、ツアー料金などが底値になる傾向があります。
6月中旬頃までは梅雨の時期ですが、沖縄には雨の日でも楽しめるスポット(「沖縄美ら海水族館」や「琉球ガラス村」など)が豊富にあります。
6月下旬の梅雨明けのタイミングを狙えば、お得な価格で屋外の観光も楽しめるでしょう。
◯ 10月~11月(秋)
真夏の厳しい暑さが和らぎ、台風シーズンも落ち着くため、気候的に最も快適に過ごせる時期の一つです。
まだまだ海水浴が楽しめる水温でありながら、日差しの強さは真夏より和らぐため、マリンアクティビティにも最適なコンディションです。
夏の混雑を避けて、ゆったりと沖縄の海を楽しみたい方にぴったりです。
なお、時期だけでなく「曜日」を意識することでも費用は変わります。
宿泊費は週末の金曜日・土曜日が最も高く設定されています。
可能であれば出発日を日曜日にしたり、月曜日~木曜日を中心に旅程を組んだりするだけで、同じホテルでも数千円から一万円以上安くなることもあります。
②航空券は期間限定セールや早割を活用する
沖縄への航空券は、購入のタイミングで費用が大きく変わります。
以下の2つのポイントを押さえるだけで、旅行費用を大幅に節約できます。
1.「早期割引運賃」で予約する
大手航空会社とLCC各社では、早く予約するほど運賃が安くなる「早期割引」の仕組みがあります。
JALの「スペシャルセイバー」やANAの「スーパーバリュー」といった割引運賃がこれにあたり、特にハイシーズンの旅行を計画する場合は必須のテクニックです。
例えば、出発の2か月以上前に予約すれば、直前の予約に比べて半額以下の費用で購入できることも珍しくありません。
旅行の日程が決まったら、一日でも早く各航空会社の公式サイトで料金を確認し、予約を済ませることを強くおすすめします。
2.期間限定の「航空券セール」を狙う
各社が不定期で実施するタイムセールも、航空券を安く手に入れる絶好のチャンスです。
これらのセールでは、数か月~半年以上先の航空券が対象になることが多く、東京⇔沖縄間のフライトを片道7,000円~9,000円台で購入できる機会もあります。
ただし、セール期間は数日間と短く、割引率の高い航空券はすぐに完売してしまいます。
乗り遅れないために、以下の準備をしておきましょう。
- 航空会社のメールマガジンに登録する
- 公式アプリをダウンロードし、通知をONにする
- 公式SNSアカウントをフォローしておく
旅行を計画し始めたら、こまめにセール情報をチェックする習慣をつけるのがおすすめです。
③「航空券+ホテル」のダイナミックパッケージを使いこなす
「自分だけのオリジナルな沖縄旅行を、お得に実現したい」。
そんな願いを叶えるのが、航空会社や旅行会社が提供する「ダイナミックパッケージ」です。
これは、航空券とホテルを自由に組み合わせられる個人旅行のメリットと、セットでお得になるツアーのメリットを両立させた新しい旅の予約スタイルです。
【ダイナミックパッケージを利用する4つのメリット】
- 自分だけの旅を、お得に作れる自由度の高さ:ダイナミックパッケージ最大の魅力は、豊富な選択肢から好きな航空便とホテルを自分で自由に組み合わせられる点です。 例えば、「往路は朝一の便、復路は最終便でのんびり」「1泊目は那覇市内のホテル、2泊目はリゾートホテル」といった、自分の理想の旅程を組み立てられます。
- 自由なのに、予約はワンストップで簡単:組み合わせは自由ですが、予約と支払いは一度で完了します。航空会社、ホテル、レンタカーと別々のサイトで予約・決済する手間が不要で、旅行全体の総額もその場で明確に分かるため、予算管理が非常に簡単です。
- 豊富な特典やオプションを追加できる:自由に組み立てたプランに、さらに個人手配にはない魅力的な特典を追加できるのも強みです。
- レンタカーの割引
- 観光施設の入場券や割引クーポン
- ご当地グルメの食事券
- マリンアクティビティの割引
- マイルが貯まりやすい:JALやANAのダイナミックパッケージなら、通常のフライトマイルに加えて、ツアー参加特典としてのボーナスマイルが付与されることがあります。マイルを貯めている方には見逃せないメリットです。
ダイナミックパッケージの料金は、航空券の空席とホテルの空室状況にリアルタイムで連動して変動します。
そのため、空きが多い「早期予約」が最もお得になる基本戦略です。
例えば、JALの「JALダイナミックパッケージ」では、出発55日前までの予約で割引が適用される「早決プラン」なども用意されています。
また、複数の組み合わせを試してみるのもポイントです。
フライトを1便ずらす、ホテルを変えるといった少しの変更で料金が大きく変わることがあるため、納得のいくまで検索し、最適なプランを見つけましょう。
④フライトの時間帯を工夫する(狙い目は午後便)
「せっかくの沖縄旅行、滞在時間を少しでも長くしたいから午前中の便で行きたい」と考えるのは自然なことです。
そのため、沖縄行きのフライトは早朝から午前中の便に人気が集中し、価格も高く設定されています。
需要が落ち着く昼以降の午後便は、午前便に比べて価格が安くなる傾向にあります。
同じ日でも、フライトの時間を午後にずらすだけで、往復で1人あたり1万円以上の差額が生まれることも珍しくありません。
「でも、午後便だと到着した日は何もできずに終わってしまう」と感じる方には、旅費をほとんど変えずに滞在時間を実質1日増やす「前日入り」という裏ワザをおすすめします。
これは、本来の旅行開始日の前日の午後便で沖縄入りし、その日は空港近くのリーズナブルなホテルに1泊するという方法です。
<2泊3日の旅行でシミュレーション>
- 【通常のプラン例】
- 土曜の午前便(航空券:3万円)+リゾートホテル2泊
- 【前日入りプラン例】
- 金曜の午後便(航空券:1万8,000円)+那覇市内のビジネスホテル1泊(7,000円)+リゾートホテル2泊
この場合、航空券の差額(1万2,000円)で前泊分のホテル代(7,000円)を十分にカバーでき、費用を抑えながら実質3泊4日の滞在が可能になります。
到着日は移動と休息に充て、翌朝一番から万全の体調で観光やアクティビティをスタートできます。
⑤ホテル選びの視野を広げる
宿泊費は、航空券代と並んで旅行費用に大きく影響するポイントです。
しかし、少し視野を広げるだけで、予算を抑えながら満足度の高い滞在を実現できます。
1. 「素泊まりプラン」で食の選択肢を広げる
リゾートホテルの豪華な朝食やディナーは魅力的ですが、費用が高くなりがちです。
そこで活用したいのが「素泊まり(食事なし)」プランです。
- 費用を大幅に節約: ホテル内のレストランを利用しない分、宿泊費を大きく抑えられます。立地や時期によっては1泊3,000円台から探すことも可能です。
- 沖縄グルメを満喫するチャンス: 外食が基本になるため、地元の人が通う沖縄そば屋、活気あふれる市場の食堂、ディープな郷土料理の居酒屋など、ガイドブックには載っていないような現地の味に出会う絶好の機会になります。
- 時間を自由に使える: 朝食の時間に縛られず、朝寝坊したり、早朝から出発したりと、スケジュールを自由に組み立てられます。
2. 宿泊エリアを最適化する
「沖縄旅行=全泊リゾートホテル」という固定観念を一度外してみることも重要です。
特に、「那覇市街エリア」のホテルは利便性と価格のバランスが非常に優れています。
ビジネス需要も多いため、清潔で快適なビジネスホテルやシティホテルが豊富で、空港からのアクセスも抜群です。
さらに、ゆいレールの駅や国際通りに近く、飲食店や土産物屋探しに困りません。
費用を抑えつつリゾート気分も満喫したいなら、滞在の一部を那覇市内のホテルにする「分割泊」がおすすめです。
<3泊4日のプラン例>
- 1泊目(到着日): 那覇市内のホテルに宿泊。夜は国際通り周辺で食事を楽しむ。
- 2泊目(中日): チェックアウト後、レンタカーで観光しながら北部のリゾートホテルへ移動・宿泊。
- 3泊目(出発前日): チェックアウト後、観光しながら再び那覇市内へ。
このように組み合わせることで、総額を抑えながら、都市の利便性とリゾートの非日常感の両方を効率よく楽しむことができます。
⑥レンタカー付きのプランを早めに予約する
沖縄本島は、主要な観光スポットが島内各地に点在しており、バスやモノレールだけでは移動が難しい場面が多くあります。
そのため、時間を有効に使い、自由な旅を満喫するにはレンタカーの利用がほぼ必須と言えるでしょう。
特に夏休みなどのオンシーズンは、レンタカーの予約もすぐに埋まってしまいます。
飛行機・ホテルと同時に、料金が安いうちに早めに予約しておくことを強く推奨します。
◯ ダイナミックパッケージの「レンタカーオプション」が賢い選択
レンタカーと航空券・ホテルをセットで予約すると割安になることが多く、個別で手配するよりもお得です。
特に、JALやANAのダイナミックパッケージに含まれるレンタカーオプションは、価格だけでなく利便性にも優れています。
ダイナミックパッケージは、宿泊先も航空券も自由に組み合わせられるため、レンタカー代を含めた旅行全体の費用を節約できます。
「那覇市内に滞在する日は不要だけど、北部へ行く2日間だけ借りたい」といったように、滞在期間中の特定日だけレンタルすることも可能です。
◯ JAL・ANAならではの便利なサービス・特典
【JALダイナミックパッケージの場合】
- 空港送迎と専用窓口でスムーズ出発:空港到着後、JALパック利用者専用の「オリックスレンタカー JALパックプレミア店」まで送迎サービスがあります。専用カウンターのため手続きの待ち時間が少なく、スムーズに出発できるのが大きな魅力です。返車場所も空港に近く、時間を有効活用できます。
- JALマイルが貯まる&会員割引も:JALカード会員専用の割引キャンペーンが用意されていることがあり、JALマイルも貯まります。
【ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージの場合】
- 空港で待たずに手続き完了:提携レンタカー会社では、ウェブ上で事前にレンタカーの貸渡手続きの一部を済ませられる「クイックチェックインサービス」を利用可能。空港の営業所に到着後、スムーズに車に乗り込めるため、時間短縮になります。
- ANAマイルが貯まる:レンタカーの利用でもANAマイルが貯まります。
⑦お得なクーポンやキャンペーンを活用する
これまでの工夫に加えて、旅行予約サイトや自治体が提供する割引を上手に活用することで、旅行費用をさらに安くすることができます。
1. 旅行予約サイトのクーポン・特典
「楽天トラベル」や「じゃらん」などの大手旅行予約サイトでは、沖縄旅行で使えるお得なクーポンや特典が頻繁に配布されています。
- クーポン・特典の種類
- 割引クーポン: 「5,000円OFF」「10%OFF」など、ツアー代金や宿泊費が直接割引になります。
- ポイントアップ: 「ポイント10倍」など、次回の旅行で使えるポイントが多く還元されます。
- 大型セール: 楽天スーパーセールやお買い物マラソン期間中に連動して、非常にお得なプランが出ることがあります。
特に宿泊先や航空会社に強いこだわりがない場合、これらの割引が適用された「航空券+宿泊」のパッケージツアーは狙い目です。
タイミングが合えば、2泊3日のツアーが1人あたり3万円台で見つかることも珍しくありません。
<注意点>
表示されているのは、最も安いフライト(LCCの午後便など)を組み合わせた価格がほとんどです。
人気の午前便や大手航空会社を選ぶと追加料金(フライト割増金)が発生しますので、最終的な支払い総額を必ず確認しましょう。
2. 自治体の旅行支援キャンペーン
旅行需要を喚起するために、沖縄県や各市町村が独自の旅行支援キャンペーンを実施することがあります。
過去の「おきなわ彩発見NEXT」のように、宿泊代が大幅に割引になったり、現地で使えるクーポン券がもらえたりと、旅行費用を大きく抑えられる可能性があります。
これらのキャンペーンは期間限定で実施されるため、以下のサイトを定期的にチェックし、情報を見逃さないようにしましょう。
- 沖縄県の公式観光情報サイト「おきなわ物語」
- 各旅行予約サイト(楽天トラベル、じゃらん、JTBなど)のキャンペーンページ
出発前に利用できそうなキャンペーンがないか、一度確認してみることをおすすめします。
沖縄旅行の1人あたり費用相場のまとめ
沖縄旅行の費用相場について、2泊3日なら1人あたり約6万円から12万円、3泊4日なら約7万5千円から16万円が目安となることが分かりました。
この価格差は、主に「時期」「飛行機」「ホテル」の3つの選択によって生まれます。
旅費を抑えたいなら、オフシーズンにLCCと那覇市内のホテルを組み合わせるのが賢い選択です。
一方、快適さや特別な体験を求めるなら、早めに大手航空券を予約し、リゾートホテルでの滞在を満喫するのがおすすめです。
この記事を参考に、あなただけの最高の沖縄旅行を計画してください。
