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ピーチ(Peach)の旅行保険はいらない?入るべきか判断するポイントを解説

2025年10月27日

ピーチ(Peach)の旅行保険はいらない?入るべきか判断するポイントを解説

ピーチ(Peach)の航空券を予約する際、オプションの旅行保険に入るべきか迷う人も多いのではないでしょうか?

本記事では、ピーチの旅行保険の補償内容や料金を徹底解説。

保険に入るべきか、それともいらないのか、判断するためのポイントも分かりやすくご紹介します。

また、航空券のキャンセル保険「Peachチケットガード」のサービスが終了した現在、自己都合キャンセルの際に、どういった返金対応になるのかについても併せて解説します。

ピーチ(Peach)が提供する「Peach旅行保険」とは?

ピーチ(Peach)が提供する「Peach旅行保険」とは?

現在ピーチ(Peach)が航空券予約時に提供している「Peach旅行保険」は、出発前のキャンセルに備える保険ではなく、旅行中の予期せぬトラブルから守ってくれる「旅行傷害保険」です。

引受保険会社は世界有数の保険グループであるチューリッヒ保険会社なので、万が一の際のサポート体制も安心です。

具体的にどのような内容が補償されるのか、詳しく見ていきましょう。

Peach旅行保険の具体的な補償内容

補償内容は「国内旅行プラン」と「海外旅行プラン」でほぼ共通しており、主に以下のような旅先での万が一に備えることができます。

日帰りの国内旅行も対象となるのが嬉しいポイントです。

① 自分自身のケガや病気への備え

旅行先で急な発熱やケガで病院にかかった際の治療費用(入院・手術・通院)が補償されます。 

特に海外では治療費が高額になるケースも多く、万が一の際に非常に心強い備えとなります。

海外旅行プランでは、渡航先で新型コロナウイルス陽性となった場合の治療費や、病気で死亡した場合の費用(疾病死亡)もカバーされます。

② 持ち物の盗難や破損、賠償事故への備え

「空港でスーツケースが破損していた」「観光中に手荷物を盗まれた」といった場合の携行品損害や、「ホテルの備品やお店の商品を誤って壊してしまった」場合の個人賠償責任も補償の対象です。

③ 飛行機の遅延や欠航への備え

悪天候や機材トラブルなどで搭乗便が遅延・欠航したり、目的地とは違う空港に着陸したりした際に、やむを得ず発生した宿泊費などの追加費用が補償されます。

④ その他の万が一への備え

上記のほか、旅行中の事故による死亡・後遺障害や、旅行先で入院した際に家族が現地へ駆けつけるための救援者費用なども補償範囲に含まれており、幅広いトラブルに対応しています。

なお、以下のような危険度の高いスポーツでケガをした場合は、補償の対象外となるため注意が必要です。 

  • 山岳登攀(ピッケルなどの登山用具を使用するもの)
  • ロッククライミング
  • スカイダイビング、ハンググライダー
  • 自動車やバイクなどによるモータースポーツ

Peach旅行保険の料金(値段・金額)はいくら?

Peach旅行保険の料金は、旅行先(国内/海外)や旅行期間によって変動します。

実際の料金はウェブ申込みの際に自動計算されて表示されるため、ご自身の旅程に合わせた正確な金額を確認しましょう。

ここでは、料金の目安がイメージできるよう、代表的なプランをご紹介します。

◯ 国内旅行保険の料金目安

国内旅行保険は、補償の手厚さに応じて「リーズナブル」「スタンダード」「プレミアム」の3つのプランから選択できます。

プラン名 リーズナブル スタンダード プレミアム
料金(2日間) 412円 536円 646円
死亡・後遺障害 200万円 500万円
入院日額 3,000円 4,000円 5,000円
手術(最高額) 3万円 4万円 5万円
通院日額 1,000円 2,000円 3,000円
損害賠償責任 3,000万円 5,000万円
治療・救援費用 100万円 200万円
携行品損害 10万円
安心オプション追加料金 453円
└ 欠航・遅延補償 1万円

※1人あたり、保険期間2日間の場合の料金目安です。 

※「安心オプション」を追加すると、欠航・遅延等による宿泊費等が補償対象になります。

◯ 海外旅行保険の料金目安

海外旅行保険も同様に3つのプランが用意されています。

海外では治療費が高額になる可能性があるため、特に「治療・救援費用」の補償額は重要な比較ポイントです。

プラン名 リーズナブル スタンダード プレミアム
料金(3日間) 1,500円 1,930円 2,370円
傷害死亡 500万円 1,000万円
傷害後遺障害 500万円 1,000万円
疾病死亡 補償なし 500万円
治療・救援費用 1,000万円 2,000万円 5,000万円
損害賠償責任 1億円
携行品損害 補償なし 5万円 10万円
安心オプション追加料金 610円
└ 欠航・遅延補償 5万円

※1人あたり、保険期間3日間の場合の料金目安です。

※携行品損害はスタンダードプラン以上、疾病死亡はプレミアムプランのみが補償対象です。

加入方法とタイミング(後から入れる?)

Peachの旅行保険は、航空券を予約した後からでも申込みが可能です。

「予約の時には決めきれなかったけど、出発が近づいてやっぱり不安になってきた」という場合でも、出発当日までであればネットで申込みを完了できます。

ただし、欠航・遅延時の補償をプラスできる「安心オプション」の追加は、出発の3日前までという期限があるため、この補償をつけたい場合は早めに検討しましょう。

◯ 契約内容の確認方法

申込み手続きが完了して契約が確定すると、「保険契約証発行のお知らせ」という件名のメールが届きます。 

このメールには、契約内容を確認するための「契約照会サイト」のURLと、ログインに必要なID・パスワードが記載されています。

保険契約証(保険の証明書)もこのサイト上で確認できるため、メールは大切に保管しておきましょう。

◯ 旅行の予定変更・キャンセル時の注意点

出発日前に搭乗日や旅行期間を変更する場合は、一度現在の保険契約をキャンセルし、新しい日程で再度申込みをし直す必要があります。 

保険は特定の日程に対してかけられているため、フライトの変更に自動で追随はしません。

必ずご自身で保険の再手続きを行うことを忘れないようにしてください。

ピーチの保険は入るべきか?いらない?判断基準を解説

ピーチの保険は入るべきか?いらない?判断基準を解説

最終的にピーチの「Peach旅行保険」に入るべきか、それとも不要か。

画一的な答えはありませんが、ご自身の旅行スタイルやリスク許容度、そして手持ちのクレジットカード保険の内容を照らし合わせることで、最適な答えが見つかります。

具体的な判断基準を、「入るべき人」「いらないかもしれない人」に分けて詳しく解説します。

保険に入るべき人(おすすめなケース)

以下に一つでも当てはまる場合は、数百円~数千円の保険料で得られる安心は大きいと言えるでしょう。

① クレジットカードの保険を持っていない、または補償が不十分な人

これが最も重要な判断基準です。

そもそも旅行保険が付帯したクレジットカードを持っていない場合は、万が一に備えて加入することを強くおすすめします。 

また、「カードは持っているけど、補償内容がよく分からない」という方も要注意。

カードによっては「旅行代金をそのカードで決済しないと保険が適用されない(利用付帯)」という条件があったり、海外での高額な治療費に対して補償額が著しく低かったりするケースがあります。

特に「治療・救援費用」と「携行品損害」の補償額は、ご自身のカードの規約を一度確認してみてください。

もし不安を感じる内容であれば、ピーチの保険でカバーするのが賢明です。

② LCCならではの欠航・遅延リスクにしっかり備えたい人

LCCは効率的な運航で低価格を実現している反面、大手航空会社に比べて予備の機材が少なく、一度トラブルや天候不良が発生すると、遅延や欠航が起こりやすい側面があります。 

特に台風シーズンや雪の多い冬場の旅行、乗り継ぎがある旅程などでは、万が一の事態は十分に考えられます。

「欠航で翌日便になり、現地のホテルに泊まることになった」といった予期せぬ宿泊費や食事代は、LCCでは自己負担となるのが原則です。

こうした万が一の出費が保険でカバーされるのは、大きなメリットです。

③ 手荷物の紛失(ロストバゲージ)や破損が心配な人

「目的地に着いたのに、自分のスーツケースが見つからない」「ターンテーブルから出てきたスーツケースが破損していた」といった手荷物トラブル。

着替えや日用品を現地で急遽調達する費用や、修理代は思わぬ出費になります。

大切なものをスーツケースに入れる際には、携行品損害の補償があると安心感が違います。

④ 旅行先でアクティブに活動する予定がある人

スキーや海水浴、観光地での街歩きなど、旅行中は普段より活動的になるもの。

慣れない場所で転んでケガをしたり、急に体調を崩したりする可能性は誰にでもあります(※ロッククライミング等の危険なスポーツは補償対象外)。

国内であれば健康保険が使えますが、それでも3割の自己負担は発生します。

海外であれば治療費は全額自己負担となり、国によっては非常に高額です。

こうしたリスクに備えたい方には、保険への加入がおすすめです。

保険がいらないかもしれない人(不要なケース)

以下のような場合は、必ずしもピーチの保険に加入する必要はないかもしれません。

① クレジットカード付帯の保険が非常に充実している人

年会費の高いゴールドカードやプラチナカードなどには、手厚い旅行保険が「自動付帯(旅行代金のカード決済有無を問わず適用)」されていることが多くあります。

ピーチの保険に加入する前に、一度ご自身のカードの補償内容を確認してみましょう。

「治療・救援費用」「携行品損害」「航空機遅延費用」などが、ピーチの保険と同等、あるいはそれ以上に充実している場合は、補償が重複するため無理に加入する必要はないでしょう。

② リスクが低い短時間の国内移動で、損失を許容できる人

例えば、「実家への帰省で、預ける荷物もほとんどない」「日帰りで友人に会いに行くだけ」といったケースです。 

宿泊を伴わず、高価な持ち物も少ない国内移動では、トラブルが発生する確率も、万が一の際の経済的損失も比較的小さく済みます。

保険の加入条件に注意

申込みにあたっては、以下の条件をすべて満たしている必要があります。

  • 申込みをされる方(契約者)が、申込み時点で満18歳以上であること。
  • 保険の対象となる方(被保険者)が出発日時点で以下の年齢条件を満たしていること。
    • 国内旅行保険:満80歳以下の方
    • 海外旅行保険:満79歳以下の方(ただし、疾病死亡補償があるプランの場合は満69歳以下の方)
  • 日本国内に居住し、日本語を理解できること(国籍は問いません)。
  • 海外旅行の場合、旅行先にキューバが含まれていないこと。

なお、ピーチの保険の年齢条件を満たせない場合でも、加入できる旅行保険は他にもあります。

保険料は高くなる傾向がありますが、例えば以下のような選択肢が考えられます。

  • 年齢制限なし:エイチ・エス損保、損保ジャパンなど
  • 99歳まで加入可能:ソニー損保、SBI損保など

年齢を理由に加入を諦める前に、これらの保険会社で一度検討してみることをおすすめします。

キャンセル保険「Peachチケットガード」はサービス終了

キャンセル保険「Peachチケットガード」はサービス終了

「急な病気や仕事の都合で行けなくなった」といった自己都合キャンセルを補償する保険「Peachチケットガード」は、2025年4月1日をもってサービスを終了しています。

現在ピーチで加入できる「Peach旅行保険」は、あくまで旅行中のケガや手荷物トラブルに備えるものであり、出発前の自己都合キャンセルは補償の対象外です。

チケットガード終了後、自己都合キャンセルの返金はどうなる?

自己都合で航空券をキャンセルした場合の対応は、予約した航空券の「運賃タイプ」によって大きく異なります。

◯ 運賃タイプごとの返金(払い戻し)ルール

  • ミニマム:返金なし

最も価格が安いこの運賃タイプは、自己都合でキャンセルした場合、運賃の払い戻しはありません。

別途で取消手数料を請求されることはありませんが、支払った航空券代金の全額が取消手数料に充てられる仕組みです。

価格が魅力な分、柔軟性がない点に注意しましょう。

  • スタンダード/スタンダードプラス:手数料を引いて返金

これらの運賃タイプは、所定の取消手数料を差し引いた残額が返金されます。

手数料はかかりますが、旅行の予定が不確定な場合には安心の選択肢です。

◯ キャンセル時の注意点

  • 手続きの期限:キャンセル手続きは、搭乗便の出発時刻1時間前までに「予約確認/変更サイト」で行う必要があります。
  • オプション料金:予約時に支払った受託手荷物や座席指定などのオプション料金は、便の変更・キャンセルをしても返金されません。
  • 一部の人のみキャンセルする場合:複数人で予約したうち、一部の人だけがキャンセルする場合はウェブサイトでは手続きができません。ピーチのコンタクトセンターへの電話連絡が必要です。

キャンセルに備えたい場合の運賃タイプの選び方

もし急な仕事や体調不良など、予定が変わるリスクに備えたいなら、「スタンダード」または「スタンダードプラス」での予約を検討しましょう。

最も安価な「ミニマム」運賃との差額を「安心料」と考えるのも一つの手です。

保険とは異なりますが、万が一の際の金銭的損失を最小限に抑えることができます。

プランごとの払い戻し方法と手数料の違いは以下の通りです。

プラン名 スタンダード スタンダードプラス
払い戻し方法 ピーチポイントで付与 購入時の支払い方法に応じて返金 (クレジットカード、銀行振込など)
取消手数料 搭乗の30日前まで:1,000円 搭乗の29日前以降:3,000円 一律 500円

「次のピーチ搭乗時に使えるポイントでの返金で良い」という方はスタンダード、「現金やクレジットカードに返金してほしい」「手数料無料で便を変更できる柔軟性がほしい」という方はスタンダードプラスがおすすめです。

ピーチの保険・返金対応に関するQ&A

ピーチの保険・返金対応に関するQ&A

ピーチの保険に関して、特によくある疑問点をまとめました。

航空会社の都合(欠航・遅延)で便が飛ばなかった場合は?

自己都合ではなく、台風や機材トラブルといった航空会社側の理由で欠航や大幅な遅延(※)が決定した場合は、運賃タイプにかかわらず、取消手数料なしで全額払い戻しを受けることができます。

また、手数料無料で他のピーチ便への振替も可能です。 

※国内線は1時間以上、国際線は2時間以上の遅延がチェックイン開始時刻までに決定した場合が目安です。

保険金の請求方法と必要書類は?

保険金の請求は、インターネットを通じて24時間365日いつでも可能です。

公式サイトの請求フォームから手続きができ、最短2分で完了する手軽さが魅力。

旅行中で忙しい時でも、時間や場所を選ばずに申請できるのは非常に便利です。

◯ 保険金請求に必要な書類の例

保険金を請求する際には、「保険金請求書」に加えて、トラブルの内容に応じた証明書類の提出が必要です。

どのような書類が必要になるか、代表的な例を見てみましょう。

  • ケガや病気の場合:医師の診断書、治療費の領収書など
  • 手荷物の盗難・破損の場合:現地の警察が発行する盗難届出証明書、第三者による事故証明書、損害を受けた品物の写真や修理費用の見積書など
  • 航空機の遅延・欠航の場合:航空会社が発行する遅延・欠航証明書、追加で発生した宿泊費や食事代の領収書など

実際にどの書類が必要になるかは、事故やトラブルの状況によって異なります。

まずは速やかに保険会社のサポートデスクへ連絡し、スタッフの指示に従ってください。

◯ スムーズな手続きのためのポイント

保険金の請求を円滑に進めるためには、トラブルが発生したらすぐに保険会社へ連絡することが最も重要です。

また、その後の手続きをスムーズにするためにも、以下の点を心がけておくと安心です。

  • 「いつ、どこで、何が起きたか」を時系列でメモしておく。
  • 関連するレシートや証明書類は、どんな些細なものでも必ず保管しておく。
  • 損害を受けたものの写真を撮っておく。

これらの記録があることで、請求手続きの際に正確な状況を伝えやすくなります。

連絡先はピーチではなく、引受保険会社である「チューリッヒ保険会社」のサポートデスクになる点を覚えておきましょう。

海外でも保険金請求手続きは簡単にできる?

Peach旅行保険には、海外からでも日本語で相談できるサポートデスクが用意されているため、現地の言葉に不安があっても安心して状況を伝え、指示を仰ぐことができます。

さらに心強いのが「キャッシュレス・メディカルサービス」です。

治療前にサポートデスクへ連絡し、提携している病院を紹介してもらえれば、現地で治療費を自己負担することなく診療を受けられます。

海外の高額な医療費を立て替える必要がないため、現金の手持ちが少ない場合でも安心です。

保険金はいつまでに支払われる?

保険会社が必要書類を受領してから、原則として受領日を含めて30日以内に保険金が支払われます。

ただし、事故状況の確認や関係機関への照会など、特別な調査が必要となる場合には、状況に応じて60日~180日ほどかかることもあります。

同行者(友人や家族)の保険もまとめて申込みできる?

はい、代表者の方がまとめて申込み可能です。

友人同士や家族旅行の際に、一人ひとりが個別で手続きする必要がないため非常に便利です。

申込み画面で、保険の対象となる旅行者(被保険者)の合計人数を、申込者を含め最大5名まで選択できます。

その後、全員分の氏名と生年月日を入力するだけで手続きは完了します。

申込者ご自身も旅行に参加する場合は、ご自身を含めた合計人数を選択しましょう(例:ご自身と友人1名の合計2名で旅行する場合、人数は「2名」を選択します)。

また、手続き完了後、保険契約証や緊急連絡先といった重要な情報は、必ず同行者全員に共有しておくことが大切です。

万が一の際に、申込者以外の方でもスムーズに保険会社へ連絡できるように準備しておきましょう。

【まとめ】ピーチの保険は「旅行中の万が一」に備えるもの

現在加入できる「Peach旅行保険」は、旅行中のケガや手荷物トラブルに備えるもので、自己都合キャンセルは補償対象外です。

かつてキャンセルを補償した「チケットガード」はサービスを終了したため、予定変更の不安がある方は、払い戻し可能な運賃タイプの選択をおすすめします。

保険は航空券予約後でも出発当日まで加入できますが、ご自身のクレジットカード付帯保険があれば内容を確認し、補償が重複しないか見極めてから判断しましょう。

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