やむを得ない事情による旅行キャンセル料を補償!キャンセル保険って何?
2025年08月1日

旅行の予定が急に変わってしまい、航空券をキャンセルせざるを得なくなった…!
そんなときに役立つのが「キャンセル保険」です。
通常、航空券のキャンセルには高額の手数料がかかり、場合によっては払い戻しが一切できないケースもあります。
キャンセル保険に加入しておけば、病気や急な予定変更など、やむを得ない事情で旅行を中止した際に、キャンセル料の全額または一部を補償してもらうことが可能です。
この記事では、旅行予約の不安を解消してくれるキャンセル保険について、適用条件や加入方法を詳しく紹介します。
航空券のキャンセル保険とは?
航空券のキャンセル保険とは、急な予定変更による航空券のキャンセル料や違約金を補償してくれる保険サービスです。
旅行に出発する前の段階で適用されるため、万が一の事態でも金銭的な負担をカバーすることができます。
航空券をはじめ、国内ツアーやレンタカー、宿泊料などを含めた幅広い補償を提供するものまで、保険会社によって補償内容はさまざまです。
自己負担したキャンセル料が全額補償される場合もあれば、一部のみの補償となるケースもあるため、加入前にしっかりと確認しておきましょう。
航空券のキャンセル保険が適用されるケース
航空券のキャンセル保険には適用条件が定められており、すべてのキャンセルが補償されるわけではありません。
特に自己都合によるキャンセルは対象外となることが多いため、補償範囲をしっかり確認したうえで加入しましょう。
続いては、航空券のキャンセル保険が適用されるケースと、適用外となるケースを紹介します。
本人・家族のケガや病気
航空券のキャンセル保険は、本人のケガや病気で入院・通院が必要となり、医師の指示により旅行を中止した場合に適用されます。
また、家族(旅行者の配偶者または1親等以内の親族)のケガや病気で通院、看護・介護が必要になった際にも、補償を受けることが可能です。
【適用外となるケース】
- 保険契約前に、すでに医師から旅行中止を指示されていた場合
- 軽度の体調不良で、旅行が不可能と判断されない場合
配偶者・親族の死亡・危篤
航空券のキャンセル保険は、旅行者本人だけでなく、配偶者または3親等以内の親族が死亡・危篤の場合にも適用されます。
【適用外となるケース】
- 保険契約前にすでに危篤状態となり、契約後に死亡した場合
ペット(犬・猫)の死亡・危篤
近年、ペットを家族の一員と考える人が増えており、ペットの死亡・危篤を補償対象に含めるキャンセル保険も多いです。
また、動物病院で手術を受けたり、治療のために入院した場合にも適用されます。
【適用外となるケース】
- ペットの体調不良や慢性的な病気での通院・自宅療養
- 犬・猫以外のペット(ウサギ・鳥・爬虫類など)
交通機関の運休・欠航・遅延
航空券のキャンセル保険は、旅行当日、空港に向かうための公共交通機関(電車・バス・フェリーなど)が運休・欠航・遅延した場合も適用されます。
例えば、交通機関の運休や欠航により予定のフライトに乗れなかった場合や、遅延が1時間以上となり、代替手段が確保できなかった場合も、キャンセル保険の補償対象です。
【適用外となるケース】
- タクシーの遅延や渋滞による遅れ(タクシーは公共交通機関ではないため)
- 一般的な道路渋滞による遅延
日本国外の地震・噴火・津波
日本国外の目的地において地震・噴火・津波などの自然災害が発生し、旅行が不可能になった場合も、航空券キャンセル保険が適用されます。
旅行先の国が渡航制限を発令した場合や、航空会社がフライトの運航を停止した場合などが該当します。
【適用外となるケース】
- 日本国内の地震や噴火による影響で旅行を取りやめた場合
- 海外から帰国する際に日本国内で地震・噴火が発生していた場合
旅行先での自然災害による避難勧告
国内旅行でも、目的地の天候や災害により旅行をキャンセルせざるを得ない状況となった場合には、キャンセル保険が適用されます。
具体的には、台風や豪雨、地震などの影響で、自治体から避難指示が出された場合が該当します。
【適用外となるケース】
- 「大雨・洪水・高潮注意報」や「高齢者等避難」などの避難勧告
- 自主避難によるキャンセル
航空券のキャンセル保険は加入するべき?
航空券のキャンセル保険は、掛け捨てタイプの保険です。
旅行前の段階でしか適用されず、無事に出発できても保険料が戻ることはないため、本当に加入する必要があるのかと迷う方もいるでしょう。
キャンセル保険への加入がおすすめなのは、次のような方です。
- 子どもや高齢者と一緒に旅行する方
- 格安航空券(LCCなど)を購入する方
- 海外旅行を計画している方
子どもや高齢者は、急な発熱や体調不良、怪我などのリスクが高く、旅行当日になって突然行けなくなる可能性があります。
予期せぬ入院といった事態が起こる場合もあり、キャンセル保険が大きな安心材料となるでしょう。
また、LCCなどの格安航空券は、基本的にキャンセル不可で、払い戻しを受けられないケースがほとんどです。しかし、キャンセル保険に加入していれば、契約内容に応じてキャンセル料の全額または一部が補償されます。
キャンセル保険は航空券代金の数%程度の保険料で加入できるため、通常料金の航空券を購入し直すよりもお得です。
高額になりがちな海外旅行用の航空券を手配する際も、キャンセル保険に加入しておけば、出発日までの不安を解消し、安心して過ごすことができます。
航空券のキャンセル保険に加入する方法
格安航空券センターで航空券を購入すると、オンラインでキャンセル保険の申込みが可能です。
ここからは、キャンセル保険の加入方法を詳しく紹介します。
加入するタイミング
キャンセル保険は、航空券の購入(支払)が完了した後に申し込むことができます。
格安航空券センターのオンライン予約画面、またはマイページ内にある「旅行キャンセル保険のお申込み」をクリックし、保険を提供しているチャブ保険の公式サイトへ移動してください。
ただし、日本国外居住の方、すでに出発した方はキャンセル保険をご利用いただけません。
加入に必要な情報
「旅行キャンセル保険」のページに移動したら、購入した航空券の詳細を入力します。
- 旅行契約締結日
- 方面の選択(国内・国外)
- 片道・往復の選択
- 搭乗・乗車日
- 旅行代金
すべて入力したら、「契約される方は日本国内に居住しており、旅行出発前です」にチェックを入れて、「お見積り」ボタンをクリックしましょう。
保険料の確認と支払い
保険料と補償内容を確認し、問題がなければ申込みボタンを押してください。
その後、加入条件(保険加入条件)および重要事項説明書を確認し、契約者本人の情報を入力します。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- Eメールアドレス
- 住所
- 旅行商材予約番号(申込番号・PNR等)
旅行商材予約番号は、予約した航空券ごとに発行されています。
往路と復路を別々に予約している場合は、予約番号ごとにキャンセル保険を申込みましょう。
すべての項目を記入したら、申込み内容を確認し、支払情報を入力して完了です。
保険料の支払いは、契約者名義のクレジットカードによる一括払いのみとなります。
格安航空券とキャンセル保険でお得に国内旅行を楽しもう
航空券のキャンセル保険は、病気や怪我、急な予定変更などで旅行を中止せざるを得なくなった場合に、キャンセル料の全額または一部を補償してもらえます。
特に、子どもや高齢者と一緒に旅行する場合や、出発直前まで予定が変わる可能性がある方にとって、大きな安心材料となるでしょう。
格安航空券とキャンセル保険を組み合わせれば、お得に旅行を楽しみながら、万が一のリスクにも備えられます。
旅行をより安心で快適なものにするために、ぜひキャンセル保険の活用を検討してみてください。
